武士から儒者に、そして | 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 468

全てが解除

コロナ、コロナと最近まで大騒ぎをしていたが、突然、3月8日からマスクは、しないでいいよとか、出来ればマスクを外してくれとか、満員電車や公共交通手段は、マスクはした方がいいよ、でも新幹線はしなくてもいんじゃない?
僕たち、お金も欲しいから、あんたらにまかせるわ!と、お国から言われても、ねぇ!トルコだったかシリアだったか、テレビキャスターがマグネチュード7.8とか7.5の地域に行って取材をしたら「あんたの国も地震が多いと聞いたぜ、大丈夫かい、気をつけなよ」と言われたらしい!心配したら、逆に心配してくれたらしい!なんと大らかな、優しい国の人たちだろう!でも、ちょっと情けない気もする。大国だったはずの我が日本は、被害にあった人たちから心配されているのだ!

ウクライナもそうだが、トルコだのシリアだのウクライナだの、いろいろ被害にあった国にせめても、チョコレート代を削っても寄付をしたい気持ちになる。以前は、していた!
以前は、各テレビ局で○〇募金と称して電話を1回かけるごとに寄付金が送れるシステムがあった。
あのやり方は、楽だった!いつでも出来るし、寄付のお金だって自分に合わせられた。ところがいつの間にか銀行振込になってしまった。

あれは、嫌だ!寄付をする気持ちはあるのだが、私が出来る寄付は釣銭程度。しかし、釣銭だって馬鹿にならない!毎日何回か釣銭をもらうことが多い。物価も高くなったから、外で珈琲を飲んで1000円札を出しても、500円玉も返ってこない。しかし、テレビのニュースをメモして「えーと、三菱UFJ銀行のなんだっけ?」となってしまう!
なぜ、以前のように『ドラえもん募金』みたいになれないのかねぇ!やれてたんだから出来ないはずはない!
何度も言うが、何だって便利なやり方に変えるもので、わざわざ不便なやりかたに変えるなんて意味が無い!
ちょっと機嫌がいい時に、『ドラえもん募金』でもやっておこうか?こっちが困った時に助けてくれるかもしれないし!
ああ~ぁ!腹が立つ!誰の仕業かしらないけども、不便ばかりの世の中になってしまったなぁ、と思うのだ!
「自分の物は、自分の物!他人の物も、自分の物!」と言っているロシアには、どんな場合でも、ぜったいに寄付なぞするものかと思う!」

瓦礫の中に肉親がいたり、引っ張り出して助けてはみたものの、助けられた子供の足が折れていたり。自分の命をかけてでも国を守ろうとしている人々だったり、瓦礫の周りにテントを張って、トイレに行くには、かなり歩かねばとか、温かいお風呂に入りたいとか、僕たちのために神に祈ってくれ!なんて言われると、五体満足、飯も食える自分達より不幸があるのだから、せめて、わずかなお小遣いの一部でも差し上げたい!『ドラえもん募金』は、どこにいってしまったのだろうか?