2回目接種| 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 388

2回目接種

やっとその日がやってきた!
1回目を接種した後、2回目までの3週間の長いこと!

繰り返すが3週間は長い!その間に、もし風邪でも引いて接種出来なかったら、と神経を尖らすのだから大変な労力だ。
また、1から出直して通じない電話に呆然としたり、若者に頭を下げてパソコンで取ってもらわねばならないかも知れないと思うとコロナ鬱になりそうだ。

この3週間は、細心の注意を払った。私の住家の近くにチェーン店のTully’sという喫茶店があり、そこに喫煙所がある。珈琲と煙草が私のセットだから、煙草の吸えない喫茶店には入らない。が、この3週間、入るには入るが、恐る恐るである。

席も離れた所を選び、煙草も喫煙所が空いてる時を狙う。後から喫煙所にひとが入ってくると、まず睨みつける!次に嫌味のように3メートルは離れる。

私が2度目のワクチンを接種する前日、私が好きな赤坂の喫茶店でコーヒーを飲んでいるとひとりの爺が入ってきた。私もかなりの爺だが、私より、その爺は若いかも知れない。しきりにワクチン接種を受けない言い訳をしていた。

やれ爺より、これから先が長い若者に打て!とか、ユダヤのいいなりになるな!とか。確かにこれからの人生も少なくなった老人より、働き盛りの若者やこれからの人生が長い若人を優先させる話には同感するが、粛々と決まり事をして行けば、すぐに若者の順番になる。

政府の言っているメッセージを鵜呑みにするつもりは無いが、早ければ8月半ばには、若者に順番がまわる。老人がつべこべと御託を並べるから遅くなってしまう。よくコンビニのレジで店員に老人が御託を並べ、後ろが詰まる風景を見ることがあるが、あれと同じで、自分をわきまえてスムーズに行くようにすればいいのだ。自分もその内のひとりだが!

1回目にワクチン接種を受けた会場に出向いた。その日は、真夏のように暑い日である。もよりの駅から10分歩かねばならない。帰りは、1回目同様に帰りのタクシーの500円分の割引券をもらえる。ならば、役所もターミナル駅からの巡回バスをチャーターすれば良いのにと思う。

暑い日中に老人を1キロ以上歩かせるなんて無理な話。でも老人が勤めていない役所では老人の気持ちになって事を進める知恵がない。もしかして、役人は知恵を使ってはいけない不文律でもあるのではないかと思うほどである。

駅から2つ信号があり、下に運河が流れる橋を渡る。付添の人が付いていたって、車椅子で橋を渡るなんて難儀であろう。ちょっと考えても判りそうなものだが、きっと“考えてはいけない”“知恵を出してはいけない”不文律があるに決まっている。

私は、接種する前日に主治医から解熱剤を出してもらった。実は、その主治医にワクチンの接種をしてもらいたかった。前から「まだワクチン情報来ないですか?」と訊いていたくらいだが、町医者で出来るとの発表前に集団接種が決定していた。

1回目を接種した後、高血圧症の薬をもらいに主治医の所に行き、ここで出来なかったことを誤った。「じゃ、2回目のための解熱剤を出しておきましょうね」主治医が神と見えた。

接種の後、夜、腕が痛くなり、倦怠感を感じ、発熱と腹痛が出た。トイレの往復と発熱で眠りが浅い。今までの治験の50%に私は入っていた。