替え時ですねぇ! | honya.jp

閉門即是深山 308

替え時ですねぇ!

「金曜日は、関さんの所に朝9時だから朝食はいらないよ」と家人に言った。家人は、手帖にメモを書いた!きっと「奴、朝メシ、無し」とでも書いたのだろう。50年も一緒に居ると、読まなくても判る!もしかすると最後に髑髏(ドクロ)のマークか「死ね!」と入れたかも知れないが、知らないことにする。

朝、バスで赤坂に来る。シルバー・パスを買ったので、使わなければ勿体ない。
何度も書くが、シルバー・パスは、タダでは無い。ただし、厚生年金者は2万幾らかを払う。国民年金者は、なんと1000円で買える。都民の話である。これを買えば、1年間都内ならば、どのバスに乗ってもタダ、都バスとは限らず、関東バスでも都内の域を出なければタダである。都営地下鉄もパスを見せれば「ありがとう御座います!」と言われてタダ。乗ったことは無いが、日暮里のスカイライナーもタダだそうだ!都電も。毎年9月の末に書き換えがあり、2万なんぼか払う人は証明いらず、最初だけ70歳になったと免許証かそれに代わる書類を見せれば良い。歳は戻らないからだ。1000円の恩恵の有る人は、収入の資料が必要らしいが、6月に区から送ってくる何か指定の紙を持って行けば良いらしい。私は、勤とめ人だったから永久に2万ナンボ払わなければならないが、2~3ヶ月で元を取れる!

話は、大きく逸れてしまった。関さんとは、オフィスの傍にある歯科のことだ。赤坂に来る時の行動は、ほぼ決まっている。家のドアを開けて出るのは、土日祝日以外は同じ時間だが、赤坂の日は、真っすぐマンション内の喫煙所に行く。私が住むマンションは、ベランダは、公的な場所としてある。避難通路なのだ。部屋は売っても、ベランダまでは売らねえゾ!と契約書には書いてある。自分の部屋は、ケムケムになろうとカーテンや壁紙が真っ黄色になろうと自由であるが、家人は煙草の匂いが嫌いなのだ。私には「煙草の香り」なのだが、家人にとっては「煙草の匂い」らしい。そんな人のために喫煙所がある。ベンチシートが5つもある大きな部屋が喫煙者で、いっぱいになる時もある。それでけ、カカァ殿下の家が多いのだろう。

さて今朝も立ち寄った。電子タバコだが、タバコは煙草らしい。ひと口吸った時、携帯が鳴った。関歯科とある!「はっ!」と思った。自分の勘違いだった。金曜の朝では無く、水曜、今日の朝9時だった。入れ歯を新しくしましょうね、替え時ですからね。と言われて造り直した入れ歯の初めての調整の時だった。しまった!時計を見たら、ちょうど9時を指していた。「す、す、す」スイマセンと言いたいのだが、声にならない。新しい入れ歯のせいだろうか?自分の脳がオカシクなったと思ったのか?認知症を心配したのか?パニックを起こしてしまった!「す、す、す」吸いません!慌てて煙草を捨てて、バス停に走った!吸いません!いや済みません!と思いながら……