戦争を知らない子供 | 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 421

戦争を知らない子供たち

76歳、昭和21年生まれ、“戦争を知らない子供たち”と呼ばれた第1号が私たちである。もう76歳にもなるんですよ!たぶん、今のほとんどの人は“戦争を知らない子供たち”なんですね。

実は、私のこの小さな頭の中の脳みそは、もしかしてオレはラッキーかも知れない。オレが生きてるうちには、こんな大事は起きないだろう!いや、そんなはずはないね、何かが起きる。戦争が起きて、お婆ちゃんや近所のお爺ちゃんの話が戦争の話で一色になったり、防空壕に逃げ込んだ話や焼夷弾が家の裏に落ちた話、私も子供の頃にリアルに聴きましたが、ラジオの「舞鶴発~」と始まる”尋ね人の時間“の放送が始まったり、もう、そんなことは、少なくても自分が生きている間は起こるわけがない!なんて、ある、無し、がはっきりしないまま、無いほうが良いに決まっているから、今まで「無い!」と決めつけていました。

それが、ロシアのウクライナ侵略が起きたのです。プーチンは、核の話を持ち出しました。中国でもロシアに加担すれば、第3次世界大戦が起こるかも知れません。

私が参加している日本ペンクラブという組織があります。イギリスの国際ペンのセンターです。今、2022年2月22日、国際ペン会長のブルハム・ソンメズの「国際ペン声明」を下記しますので読んでください!その前に、ペンクラブで賛同した国々や組織の名前を書いておきますが、“〇〇・ペン”という正式名称では長くなりますので、その“〇〇”に当てはまる国名または組織名だけを記します。

アルバニア、オーストリア、クロアチア、英国、フランス、フインランド、ドイツ、アイルランド、日本ペンクラブ、モンテネグロ、米国、カナダ、カタロニア、ベラルーシ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、亡命キューバ作家、エスペラント、コソボ、リヒテンシュタイン、マルタ、マルボルン、モスクワ、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、パース、ルーマニア、スロベニア、サンクト・ペテルスブルグ、スウェーデン、海外ベトナム、ウェールズの32のペン組織が下記の声明に賛同しております。(全ての国に国際ペンのセンターがあるわけではありません)

 


国際ペン声明 「悪化する情勢に平和解決を促す」

世界の作家が参加する国際ペン、ウクライナ・ペン、ならびに以下(著者注・上記)に署名したペンセンターは、ロシアがウクライナの国境に軍隊を送り込み、軍事力の行使をエスカレートさせるとの脅威のもとで、急速に悪化するウクライナの状況を深く憂慮しています。我々は、国際ペン憲章に沿った平和的対話と表現の自由の完全な尊重を通じて、ウクライナのすべての人の権利を尊重する平和的解決を求めます。

ロシアが国際法に反してクリミアを未承認で「併合」し、ドンバスの自称「共和国」を親ロシア派武装集団が事実上支配してから8年、ウクライナの人権状況は厳しい懸念を引き起こし続けています。1万4千人以上が死亡し、145万人近くが国内避難民となり、数十人のジャーナリストが拘束され、誘拐され、拷問され、あるいは仕事を遂行したことだけを理由に嫌がらせを受けてきました。占領下のクリミアでは、国際人権法および国際人道法(戦争法)に対する違反が続いています。一方、ロシアはウクライナに対する一連のサイバー攻撃の背後にいると非難されており、最近ではウクライナ国防省を標的にした攻撃もありました。2022年2月17日、ドンバス地方の学校や住宅地に砲撃が行われ、民間人が負傷し、インフラも被害を受けました。2月21日、プーチン大統領は、自称「ドネツク人民共和国」と「ルハンスク人民共和国」を独立国家として認め、国際法に反して、表向き「平和維持軍」として軍隊を派遣するに至りました。

すべての個人は、平和、自由な表現、自由な集会に対する権利を有します。ウクライナの人々は、軍事的侵略、高度な情報戦、ロシアによるウクライナ領土の一部の占領など、すでに8年もの長きにわたって暴力を受けてきました。国際ペンのメンバーとして、我々は国際ペン憲章を遵守し、あらゆる憎悪を払拭し、一つの世界で平和と平等に生きる人類という理想を擁護するために最大限の努力をすることを誓っています。私たちは、ウクライナ情勢の悪化を深く憂慮し、さらなる流血が、ウクライナのすべての人々、そしてこの地域全体の平和、安全、希望に脅威を与えていることを実感しています。私たちはすべての当事者に対し、平和的対話を通じてウクライナの武力紛争を平和的に解決し、暴力を煽っているプロパガンダの使用をやめるよう、改めて呼びかけます。

2022年2月22日
国際ペン会長 ブルハム・ソンメズ

(以上、日本ペンクラブ・メールマガジン「P.E.N.」141号より)