2回目の不思議な年| 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 401

2回目の不思議な年

夏が過ぎるといつも思うのですが、昨年と今年は何も思うことがありませんでした。

そうそう「行かなくても、何処かに行けるような気持ちになる夏」が無いのは、二回目と言っても慣れないものですねぇ!今年は、家籠りしてもオリンピックやパラリンピックがあったから、昨年よりまだ楽しめた。

これが、来年、再来年と続くのでしょうか?まっさか~!と、どなたかの声が聞こえてきたように思います。が、まんざら嘘とも言えないでしょう。来年は、イベントがありませんから去年みたいな夏になるのでしょうか?この2年で外食したのは、僅か数回です。毎週土曜日、日曜日と行っていた映画館も、足を運んでいません。

もちろん私が所属しているバンドのイベントも無く、自己練習と宣言が出ていない時を見計らって悪い事でもしているように、そっと仲間たちと集い音合わせを楽しむ程度。6月にライブしようね、とか、8月末の土曜日は毎年やる葉山マリーナでのライブがあるからね!とか、練習しても張り合いってあったものが、姿を消しています。

我々のバンドは、平均年齢が72歳とちょっと。ライブが出来る日が来ても、全員そろって演奏できる保証はありません。それに各々手慣れた楽器ですから、3回も繰り返せば、どうにか聴けるようになる。だから、ライブも無いのに新曲をどんどんと持ち込み練習で熟していきます。が、平均72歳ですから、次から次へと忘れていきます。何のために練習をしているんだろうと思っては、いけないのです。思った瞬間に自己練習する気力も失せてしまうからです。

毎年恒例だった葉山マリーナのライブは、マリーナがある限り、またお呼びがかかる限り続けられるでしょうが、1年に1~2回やっていた自分たちのライブ、あちこちのステージを借りて開いていましたが、ライブ・ハウスが営業してるでしょうかねぇ!1年なら何とか我慢も出来たでしょう!もしかして2年も我慢出来たかもしれません。これが3年になると、いくらなんでももう無理じゃないかな~ぁ!

私と小学から中学、高校と一緒で、大学は違っても学生時代の4年間バンドを共にやってきた親友から誘われて今のバンドでドラムを叩いていますが、彼の奥方の麻雀仲間の旦那がライブハウスを経営していました。われわれもコロナ前に使わせてもらいました。もし、今苦しい状態ならば、無観客か家族だけを親客としてディスタンスをとってでもそのライブハウスを助けるためにやらないかと、誘いがかからないのは、もう止めてしまったのかも!

来年の春ころから通常に戻れば、目に見えて大きな変化は無いかも知れませんが、この状態が来年も続いたら、どうなるでしょうか?あった所が無いのです。ショッピング・モールの店など、どんどんシャッターを閉めて張り紙に「〇月〇日をもって閉店させて頂きます。日頃のご愛顧に感謝いたします」などと書かれ下に小さく「お問い合わせは云々」と書かれている。つい一昨年まで、土曜日か日曜日にかならず通っていたあのお蕎麦屋さん、アジア料理屋さん、九州料理屋さん、まだ、あるかしらん!全てが変わってしまって、浦島太郎のように、私は誰?ここは何処?なんて笑い話で済むならいいですけど!