差別やいじめ| 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 364

差別やいじめ

私は、今、東京の東の外れに住んでいる。
10年強前までは、全て野っ原で、石川島播磨重工業のドック、今のIHI以外は、これという場所ではなかった。が、便は良い。地下鉄の一つ目の駅は、もんじゃ焼きで有名な月島(昔は、きっと築島と呼び人工的島だったのだろう。
鬼平が人足寄せ場の長官になった時、御料地を埋め立て直し広げたらしい。今では、門前仲町と橋で繋がっている)、2つ目の駅が新富町、ここに聖路加病院がある。(セント・ルカ、きっと江戸の平戸のような所で、多くの大学の発祥の地がある。芥川龍之介が産まれたのもこの地で、芥川のお父さんが、この地と新宿で牧場を営んでいたらしい。牛乳と言えば外人、外人の居留地だったのかも知れない)、次の駅が銀座一丁目、その次が有楽町だから、東京湾に面した湾岸の地、東京の東の隅と言っても、太平洋の海風は優しく、都内が雪でも、ここは、あまり降らない。

先週書いたブログと重なるが、その日、東京の東の外れから、都内をひと跨ぎして西の端っこ東村山に行かねばならなかった。何時間かかるだろうか?
You Tubeでの配信は、15時となっているが、リハーサルや裏仕事がある。11時に来れば良いよと、日本ペンクラブの担当理事は言うが、どのくらいかかるか検討がつかない。
そこで、8時半に家を出た。有楽町線で飯田橋駅で乗り換える。次の駅は、江戸川橋で私は週2度ここにあるスタジオにドラムの自己練習のために通っている。江戸川橋は、江戸時代中山道の出入り口であり、目白不動があった所だ。飯田橋から東西線に乗り換え高田馬場駅に向かった。

東京には、くねくねといろんな地下鉄がある。蟻の巣のようだ。が、東西線は、東京の東から西に謹厳にも真っ直ぐ延びる。南北線と言う地下鉄が後から出来たが、実直に北と南を結ぶ。高田馬場は、きっと江戸に馬で乗り入れられなかったため、馬を預けた場所なのかも知れない。
西武新宿線、運良く快速特急に乗れた!私が以前住んでいた野方と言う町の駅を通る。しかし、14年も前だから判らなかった。駅員に聴くと、それに乗れ!と言ってくれた。馬場を出て、田無に停まり、次が東村山であった。家から50分くらいで着いてしまった。東村山には、昔からハンセン病の病院があった。まだ、ハンセン病の治療が確立されていない時代で、患者への偏見、差別、いじめが横行していた時代に、患者だった北條民雄は、現実を書き連ねて23歳の若さで逝った。応援していたのが川端康成であった。

日本ペンクラブ企画監修・主催東村山市《ふるさとと文学2020 北條民雄と多磨全生園》は、無観客で講演されたが、YouTube[公式チャンネル]日本ペンクラブ

https://japanpen.or.jp/furusatotobungaku06/

で観ることが出来る。

〈北条民雄の世界〉を!北條民雄著『いのちの初夜』を女優も中井貴恵が朗読、「わたしの東村山、そして多磨全生園」を女優竹下景子と作家ドリアン助川が対談、「北條民雄と川端康成の書簡」川端康成を人間国宝の講談師神田松鯉が、北條民雄をドリアン助川が、音楽ライブだから女優の音楽家三咲順子がピアノを弾く!このライブを観て頂きたい!

今コロナで奮闘中の看護師たちへの差別やいじめが無くなれば良いのだが…。