私のお薦め本『京大の筋肉3』| 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 350

私のお薦め本『京大の筋肉3』

京都大学名誉教授、京都産業大学と中京大学の客員教授で、南カリフォルニア大学大学院博士課程でスポーツ医学、Ph.D.で博士号を取得された森谷敏夫博士が満を持して書かれた新刊『京大の筋肉3』が評判を呼んでいる。

森谷博士は、皆から京大の筋肉先生として親しまれているが、私などは、陰でキンニクマンと呼んでいる。
現在、国際電気生理運動学会の終身フェロー、国際バイオメカニクス学会理事、アメリカスポーツ医学会評議員、日本運動生理学会理事、日本体力医学会理事、日本バイオメカニクス学会理事、ネレス栄養科学会議理事、日本肥満学会評議員、国際統合医学会顧問、NSCAジャパン理事長と八面六臂の大活躍をしている博士は、学術論文も280篇以上にのぼる。と書けば近寄りがたいひとだなぁ、と思われがちだが気さくそのもの、突然ズボンの裾を捲り上げあげ、自分の脹脛やら太腿の筋肉を自慢する。

この新刊3番目の本の前に『京大の筋肉』の1と2を読んだ。
そこには、如何に筋肉が生きるために重要かが、懇切丁寧に書かれていた。私のような医学の門外漢、ド素人にも解るのだ。考えてみれば当たり前かも知れないが、人間のほとんどの機能は筋肉が動かしている。生まれてから死ぬまで動く心臓も筋肉なしでは動かない。先生には『人は必ず太る しかし 必ずやせられる』という著書もあるし、人間が宇宙に即すために備わっている自律神経(交感神経と副交感神経のバランス)のことを教えてくれる著書もある。
キンニクマン先生の考えは、スポーツ(アスリート)の為の筋肉作りにも有効でしょうが、私のような74歳の人間には特に必要だと思わされます。

では、新刊『京大の筋肉3』の目次を読みながら、私なりの思いを書いて行きましょう!
“はじめに”では「人生100年時代に向けた健康寿命の延伸のために」とのタイトルが書かれている。そう、年をとるとやれ高血圧症とか糖尿病とか心臓疾患とかが起きてきますね。躰が古く、ポンコツになるのでしょうか?チューブは弾力を失い、躰には錆びが浮く。しかし細胞は常に新しくなっていると聞いてます。その新しい細胞を努力によって良い細胞にしなければなりませんが、私のような老人には努力にも限界があります。いや、努力なんかしたくありません!その答えは「第一章 みんなのためのテクノロジー」で答えてくれています。
“良い睡眠をとる”“癌にならない体”“珈琲の摂取”は、第二章で答えを出してくれてます。寝たきりになった老人に1万歩歩け!40分走れ!なんて言っても無理な話です。しかし、それでも筋肉を鍛えねば生きられない。先生は、考えて答えを出してくれました。三章の「筋電メディカルが拓く未来商品」がそれです。私は、中高ともに陸上部短距離の選手でした。東京都から表彰されたこともあります。しかし、歩いていてショーウインドウに映る自分の姿は、老人そのものです。生活習慣病を直すために、元気な老人の姿を見せるために、是非読んでください!
特に、今のWithコロナと言われる時代を生き延びるためにも、是非読んでおきたいお薦め本です!