真夏の葉山マリーナ | 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 292

真夏の葉山マリーナ

ちょいと先になるが、葉山のマリーナ・ヨットハーバーで夏祭りがある。
せっかくお洒落な場所なのに名前はダサい!「8月だョ!全員集合」である。8月31日の土曜日16時から受付が始まると言われた。男性2000円、女性1000円と超安い。マリーナのメンバーが食べ放題のバーベキューを作ってくれる。野外の潮の香りの中で喰うのだから美味い。ビールやソフトドリンクも飲み放題だ。ここまでなら、最近は、東京湾岸でもバーベキュー屋が増えてきたから、わざわざ1時間もかけて葉山まで行かなくても楽しめるだろうが、雰囲気はバツグンである。

いつもは関係者以外立ち入れない陸揚げ駐船場のヨットをどかして広場を造る。ちょうどクラブハウス前にである。クラブハウスには、大きなベランダがあり、そこが舞台になる。陸揚げされたヨットたちは、海に浮いていた時よりデカイ!お客様用の広場は、その陸揚げされた大きなヨットに囲まれたコロシアムになる。
暑さを防ぐための大形のテントの下にテーブルや椅子が設えてある。舞台の近くには、パラソル付きの客席もある。実に壮観な設えだ。今年も我々のバンドRed Shoesが出演を頼まれた。演奏する曲は、毎年変わるが、何か面白くしたいなぁ!メンバーの中からこんな言葉が飛び出した。そうだ、兄弟バンドと合同で一組にしてやろうよ!誰かが言った。

兄弟バンドは、Bj’sという。ババーとジジーの略である。全体でバンドは、3つ出演すると聞いた。そのひとつが我々の合同バンド「Red Shoes &Bj’s」である。ドラムが2台、ベースが2人、キーボード2人、ギター2人、そして、歌手がひとり。不思議な取り合わせになる。2組みが一緒に練習出来る日は、もう僅かしかない。Wドラムをどうしようか。まず、Bj’sのドラマーをファーストドラマーにしよう。私は、セカンドドラマーで結構!ファーストにきちんとリズムを刻んでもらえば、私は、曲の中で自由に遊べるからだ。

さて、いろいろなパーカッションが必要になる。カウベルといって牛の首にぶら下げるような楽器や喫茶店のドアにぶらさげチャラチャラチャラリンと鳴るウインド何たらという楽器も持っている。他にと、久々に神田神保町に楽器店が集まる路を歩いてみた。本当に久々なことだ。そこには、大きな楽器店のドラム専用ドラム館が幾つもあった。ところが、ほとんどがギター屋と化している。5年前には、ドラム売り場が多かったが、今は、縮小され、ほとんど無い。私は、団塊の世代のちょっと前である。私の若い頃から、素人がバンドを組みだした。そして、きっと団塊の世代がピークだったのだろう。その団塊の世代が会社を卒業して、趣味の楽器を買い直し、バンドを組み直した。それが、そろそろ下火を迎えたようだ。ギターは、常に人気がある。ひとりでも練習が出来る。ドラムは、練習出来ても、他の楽器と一緒でなければ音楽にならない。神保町も変った!