
芥川賞・直木賞の創設や文藝春秋の創立など、数々の偉業をなした作家菊池寛の逸話を写真と共に孫が語る!
末は博士か大臣か
祖父菊池寛は、一高(現東大の教養学部)の卒業2~3か月前に友達の罪を被って放校になった。冤罪のマント事件である。 そして彼は、京都大学の文科に入った。 「京都に於ける私の生活は、殆ど孤独であったと云ってもよい。クラスの人にも友達と云うべきものはなかった。ただ、中学時代の友人で綾部健太郎と云う男がいたが、その男が偶然京都…
私の初節句
私は昭和21年6月生まれ、祖父菊池寛が昭和23年3月6日に逝っているから、この写真は昭和22年の五月五日端午の節句の日に書かれたに違いない菊池寛直筆の日記である。 書き出しのトキノミドリは、彼所有の競馬馬の名前。資料によれば昭和4年ごろから菊池寛は、生涯66頭の馬を所有した。 その中でトキノから始まる馬は17頭いる。競…
写真提供:菊池寛記念館
菊池寛の色紙から
私の祖父・菊池寛の写真である。 文豪、大御所と呼ばれるようになって、彼が自分の仕事場で原稿を書いている。 今後、高松にある菊池寛記念館からアトランダムに送ってくる写真に、私が小文を書いていこうと思う! 言ってみれば、写真大喜利である。 祖父は、色紙を頼まれると「閉門即是深山 讀書随處浄土」とよく書いた。