文殊の知恵 | 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 501

文殊の知恵

「三人寄れば文殊の知恵」という諺がありますね。
ひとりじゃ何も良い考えが生まれないけど、三人の人が集まれば良いアイデアが生まれるゾ!こんなことでしょうか?

そもそも文殊とは?仏様の心の中には、何かのテーマを設けて、それを完成させなければ仏陀にはならないぞ!との考えがあります。例えば、全てと人(生き物)を救った時に私は仏陀になる。それまでは、仏陀じゃなくて修行中だ!こんな考えを仏陀は、持っているのです。それが、如来だったり菩薩だったりするのです。だから、如来も菩薩も皆仏陀の心の中にあるのです。

中国で三蔵法師たちが天竺(今のインド)から、有難い多くの法典を持ってきました。そのひとつの物語が西遊記ですね!三蔵法師は、ひとりじゃありません。徳の積んだ法師を三蔵と呼ぶのです。西遊記では、玄奘三蔵が主役です。上記の考えを照らし合わすと、猪八戒も沙悟浄も孫悟空だって、すべて人間である玄奘三蔵法師の心の中にある“食欲”“性欲”“権力欲”なのでしょう。人間だから仕方がないのです。
食欲は、豚で表します。(緒)八戒という名前は、とても尊い名前です。性欲の代表、(沙)悟浄の名前だって“浄”を悟と書きます。孫悟空を考えてください!仏教のキーワードともいえる“空”を悟ったのですから、大変尊いのですが、物語を考えてください!孫悟空は、250年の間花果山の岩の中に閉じ込められていたのです。権力を背景に悪行の数々で罰せられ、仏陀の化身である観音さん(観世音菩薩、観自在菩薩、ふたりの三蔵法師によってサンスクリット語の音を漢字で書かれた)が懲らしめのです。それも、岩から出した後も、頭に金の輪っかを嵌め、無体なことをすると悟空がイタタタタ!となるようにした。観音さんは、岩から出しておいて悟空を信じてはいなかったのでしょう!そこまで、権力欲は自分ではコントロールが効かないほど人間欲の中でも恐ろしいことなんですね!三欲から法師を守るために三匹の欲を味方に付けて、尊い法典をインドに取りに行ったのが、西遊記のお話なのですね。

さて、文殊菩薩とは?菩薩である以上、仏陀の心の中にある修行中の身、菩薩は、サンスクリット語では、ゴーシャとかボサーといい、菩薩(ぼさつ)と漢字が当てられたのでしょう!観音さんと一緒なのですが、ここからいくつかの説に分かれます。釈迦如来の滅度後に釈迦に代わって文殊菩薩と、弥勒菩薩、阿難と共に大乗経典を結集した。という説もありますが。ともかく、バラモン教で重要な梵、マンジュシュリー、マンジュゴーシャが、中国の漢字で文殊菩薩となったらしいのです。大乗仏教では、崇拝された菩薩のひとりなのです。曼珠室利、妙吉祥菩薩、妙徳菩薩と訳されています。釈迦の代理をして問答をした時に敵う者が居なかったといわれてますから、お釈迦様のお知恵なのでしょう!お釈迦様が悟りへ至る重要な要素が、文殊菩薩の知恵なのです。

初期の大乗経典、特に『般若経典』には、釈迦仏に代って般若の『空(くう)』を説いているのです。なんて、書くとますます難しくなりますよねぇ、簡単に言えば「知恵」の仏様なんです。三人集まれば、何とか良い知恵が出てくるという諺なんですが!私のバンドの仲間は、総勢8人!集まっても良い知恵が浮かばないのです。問題が出てきていて、なかなか解決しないのですよ!いつか書きますね!