新型コロナウイルスでの教え | 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 343

新型コロナウイルスでの教え

自粛、自由を奪われるって辛いものですねぇ!牢屋に入ると、罪の程度にもよりますが、あんな生活を送らねばならないんですねぇ~!後期高齢者になって、一生あんな生活を送りたくないもので、車の運転ももっと気をつけるようになりましたし、若者がわざと私のような年寄に肩をぶつけて来たり、後ろから「バッカじゃないのあのジジイ!」なんて言われても「クソ~!と言わなくなりました。もし、何かのタイミングで私の心や腹が爆発し、その辺のバットやたまたま持っていたジャックナイフで相手を殺してしまったら、ずぅ~っと監獄で自粛生活をしなきゃなりません。今まで生きてきて、我慢に我慢を重ねてきたことが無駄になってしまいますものね!

最初から物騒なことを書きました。
この新型コロナ騒動で、私の頭の中から消えないことがあるからです。前にも書きましたが、『新世紀エヴァンゲリオン』の物語です。人間が神に逆らってしまったおかげで神が人間を殲滅しようと考えるのです。殲滅されたくない人間たちは、神を相手に戦いを挑む、これがこの物語の趣旨です。あくまでも人間の作り上げた物語なのですが、現在のコロナウイルス問題に照らし合わせると「もしかして!」と思ったりします。

エヴァの物語は、次から次に人間の殲滅を試みる使徒が現れます。現実、新型コロナウイルスを抑え込むことが出来ても、「謎の肺炎」がカザフスタンで猛威をふるっていると聞きます。新聞の北京日報7月10日付けに「新型コロナウイルスを超える致死率を持つ謎の肺炎の流行」の記事が掲載されたようです。カザフスタンでは「今年の上半期だけでこの“謎の肺炎”で1772名の死者が出た」とも書かれていて、6月中旬以降、カザフスタンのアティラウ州、アクティウピンクスク州、シムケント市で発病率が高まっていると言われています。

この“謎の肺炎”が新型コロナウイルスと同じならば、今研究者たちが必死特効薬や予防薬の研究に取り組んでいますから、それが出来さえすれば人間の武器になりコロナと共に“謎の肺炎”も収束できる可能性がありますが、“謎の肺炎”がまったく違うものならば新型コロナさえ、まだ収束出来ない人間が、両方と戦う武器を持てるでしょうか?そして次から次と新しいウイルスや災いが人間を襲ってきたらと思うとゾッとします。

新型コロナウイルスの出現でもっとも怖く感じたのは、年齢層の分断です。「バッカじゃないのあのジジイ」と言ったあの若者は感染しても症状が無く、我々老人はヘタすりゃスグに死ぬのです。私の老人仲間もガードが堅い。もちろん、今だに外食はしませんし、マスクやゴーグルははずしません。先日、私の家のそばのテラスのあるパン屋さんで、3ヵ月ぶりに珈琲とパンを食べたと言ってました。この人は、もともと科学者ですから、恐ろしさを知っているのです。ただ、笑いながら、コロナで老人が死ぬ平均年齢と平均寿命は、ほとんど変わらないんだよ!とも。老人でも、家族がいます。誰かにうつされて死ねば、家族はうつした人を恨みます。世代間の分断は、増すばかりになります。『新世紀エヴァンゲリオン』『新型コロナウイルス』何か名前めでもが似ている感じがします!もし、熊本の大雨や以前東北の原子力発電所を襲った大津波など…大怖い!