あらら~!| 閉門即是深山(菊池夏樹) | honya.jp

閉門即是深山 186

あらら~!

以前にも書いたが、7月にやる私が所属しているRed Shoesという名のバンドと姉妹バンド(兄弟バンド)のBJ’Sのジョイントライブの申し込みがいっぱいになってしまった。会場は、横浜某駅前なのに休日わざわざ京浜東北に乗って東京から来てくださるお客様もいると聞き、こんなに入場ご希望者がいるとは、思ってもいなかった。
まさか、素人のジジ&バババンドだからスカスカになるだろうと予想して、多くの知り合いに来てくださるようお誘いしたのだが、あらら~!5月の半ばには、いっぱいになってしまった。
飲み放題、喰い放題で出演者たちが割り勘で持ち出しするわけだから、そちらの方が魅力的だったのかも知れないが、素人ながら一生懸命練習に励んでいる。

Red Shoesも普通であれば、月1回の練習を3月から2回に増やしているから、別のバンドにも所属している私は、ジャズドラムスの個人教師レッスンを入れると週に平日5回もドラムスの前に座ることになった。
プロたちは、当然毎日の練習は必ずしているそうだし、8時間くらいドラムスの前に座っていると聞くが、なんせ私は、今月に齢71を迎える。3時間の練習までは出来ても、それ以上は無理。先日の練習日、暑い日だったが、小学校からの友達だから当然私と同い齢のリードギターが、練習しながらふらつき出した。慌てて私が椅子を持っていったが、立ったまま頑張り通していた。どちらのバンドも平均年齢は高い。Red Shoesが66歳くらい、BJ’Sは、もうちょっと若いだろうか。
とんでもない高い年齢の素人バンドに、狭いといっても50~60名入るライブハウスが2ヶ月前にいっぱいになるなんて考えてもいなかった。

両バンドとも演奏の持ち時間は、45分ずつと決まっていた。我々のRedは、『青春の輝き』とか『カリフォルニアの夢』とかビートルズのナンバー『レディー・マドンナ』、映画の『プリティー・ウーマン』、そうそう最近になって007の『ロシアより愛をこめて』も練習しだしたが 、昔からの曲もあるからどんな曲をライブでやるかまだ決めていない。飲み喰いもさることながら、昔の曲を聞いて青春を思い出したいお客様が多いのでは、と思ったりもする。昔の曲、昔の歌には、趣があった。ライブが若者だけのものでは無いと、証明する日が、迫ってきた。頭の中では曲が渦巻き、ドラムの音が聞こえる。家人には、最近話がドラムのことばかりで、ひとの話も聞かないでいるといわれたが、歳をとったらそんな時があってもいいと思う。付き合わされる方は、堪らんが!